4章統合 Pythonでプログラム作り

4章 Pythonでプログラム作り

4.1Pythonと対話(Visual Studio Code)

Visual Studio Code以降(VS Code)でPythonと対話しましょう。
・プログラムを書く
・実行する
・エラーを確認する
・ファイルを管理する

Visual Studio Codeの画面構成

左側:アクティビティバー(縦アイコン)
アイコン 機能
・📁 エクスプローラー(ファイル一覧)
・🔍 検索
・▶実行とデバッグ
・🧩 拡張機能

左:エクスプローラバー
フォルダ一覧
ファイル一覧

中央:エディタ
プログラムを書く場所
.py .txt .json などのファイルを編集

下:ターミナル
PowerShell / cmd などが表示される
Python を実行できる
実行結果が表示される

👉 Ctrl + @で表示/非表示

①フォルダを作成

左側の 📁 エクスプローラー を開いて、フォルダを置きたい場所をクリック
上に出る「📁+」アイコン(新しいフォルダー)、名前を入力して Enter。
または、エクスプローラー内で、右クリック → 「新しいフォルダー」で作ります

自分のパソコンの C:ドライブ に作業用のフォルダを作ります。
※OneDrive等の仮想ドライブは不安定になることもあるので避けましょう。
例:C:UsersDELLpy>

②プログラムファイルを作成

上に出るアイコン(新しいファイル)、名前を入力して Enter。
または、エクスプローラーの当該フォルダを右クリック → 「新しいファイル」で作ります。

例:test.py に以下のプログラムを書く。

# 01_test.py
print(1+2) #テスト用のプログラム

(実行結果)
3

Ctrl + Sで保存します。#の後にはコメントが入れられます。

Pythonを実行する方法

方法① ▷ Run(初心者向け)
手順
test.py ファイルを開く
右上の ▶(Run)をクリック
3  (実行結果がターミナルに表示)

内部では👇が実行されています:
python ファイル名.py

👉 コマンドを覚えなくてよい
👉 初心者はまずこれでOK

方法② ターミナルから実行
PS C:UsersDELL> cd py
PS C:UsersDELLpy> python test.py
3  (実行結果がターミナルに表示)

👉 PowerShell では
python ファイル名.py が基本

よく使うショートカット

ターミナル表示: Ctrl + @
保存: Ctrl + S
すべて保存: Ctrl + K → S
実行: ▶ Run
コメント: Ctrl + /

PowerShell特有の注意点(重要)

❌ これはエラー
test.py
/test.py

⭕ 正しい
python test.py
または./test.py

理由:
PowerShellは「カレントフォルダの実行」を
明示しないと許可しない設計だから

よくあるエラーと意味

❌ ValueError
ValueError: invalid literal for int()
👉 数字として変換できない文字を int() に渡した

❌ CommandNotFoundException
test.py は認識されません
👉 python test.py を使っていない

cmd / PowerShell / VS Code の関係

環境 役割
Python 実行エンジン
PowerShell 実行する場所
VS Code 編集+実行ボタン付き作業机

👉 Pythonが主役
👉 VS Codeは便利な道具

4.2文字列を扱う

では、Pythonで文字列(string)を扱う方法を
初心者向けに、実例中心で解説します。

文字列とは?

文字列とは
👉 **文字の並び(文章・単語・記号など)**を表すデータ型です。

s = "Hello"
t = 'Python'

ダブルクォート ” ”
シングルクォート ‘ ‘
👉 どちらでもOK

文字列の表示(print)

name = "太郎"
print(name)

(実行結果)
太郎

文字列の連結(つなげる)

a = "Hello"
b = "World"
print(a + " " + b)

(実行結果)
Hello World

👉 + で文字列をつなげる

数字と文字列はそのままでは混ぜられない

❌ エラー例
age = 20
print(“年齢は” + age)

⭕ 正しい例
print(“年齢は” + str(age))

👉 数字 → 文字列に変換:str()

f文字列(最重要・おすすめ)

age = 20
print(f"年齢は{age}歳です")

✅ f は f文字列(f-string) を表します。文字列の中に変数を埋め込める仕組みです
👉 Pythonで最も使われる書き方
👉 見やすく、間違いにくい

※古い書き方(+でつなぐ)は面倒だった

print("年齢は" + str(age) + "歳です")

※変数だけでなく「計算」もできる

x = 5
print(f"2倍は{x*2}")

→2倍は10

文字列の長さを調べる

s = "Python"
print(len(s))

→6

文字列の一部を取り出す(インデックス)

s = "Python"
print(s[0])
print(s[1])

(実行結果)
P
y

0から始まる(重要)
マイナスも使える
print(s[-1]) # 最後の文字

文字列のスライス

s = "Python"
print(s[0:3])

(実行結果)
Pyt

書式:
文字列[開始:終了]

※ 終了位置は 含まれない

よく使う文字列メソッド

s = "hello python"

処理 書き方 結果
大文字 s.upper() HELLO PYTHON
小文字 s.lower() hello python
置換 s.replace("python", "world") hello world
分割 s.split() ['hello', 'python']

入力(input)は文字列になる(重要)

x = input("入力してください:")
print(type(x))
<class 'str'>

👉 数字として使う場合は変換が必要

n = int(input("数字を入力:"))

まとめ(必須ポイント)

文字列: ‘ ‘ または ” ”
連結: +
表示: print()
変数埋め込み: f文字列
入力: input() は文字列
変換: str() / int()

4.3コードを読みやすく整形する

空白、コメント、インデントのルールは?

Pythonでは、空白・コメント・インデントがとても重要です。
他の言語(C / Java など)と違い、見た目=意味になるのが特徴です。

以下、初心者が必ず押さえるべきルールを分かりやすく説明します。

空白(スペース)のルール

基本原則
空白は基本的に自由
ただし「読みやすさ」のための慣習がある
良い例
a = 10 b = a + 5

悪い例(動くが読みにくい)
a=10 b=a+5

👉 Pythonでは PEP8(公式スタイルガイド) が推奨されています
👉 演算子の前後にスペースを入れるのが基本

コメントのルール

1行コメント

# これはコメントです
print(“Hello”) # 行の途中にも書ける
# 以降は すべてコメント
プログラムの説明・メモに使う
実行には影響しない

複数行コメント(慣習)

“””
この部分は
複数行コメントとして
使われることが多い
“””
※ 正確には「文字列」だが、
説明用コメントとしてよく使われる

インデント(最重要)

Python最大の特徴

👉 ブロックを {} ではなく、インデントで表す

正しい例

for i in range(3):
print(i)
print(“loop”)

スペース4つ が標準
同じブロックは 必ず同じ幅
間違い例(エラー)

for i in range(3):
print(i)

IndentationError

if文の例

if x > 0:
print(“正の数”)
else:
print(“0または負の数”)

👉 : の次の行は
必ずインデントが必要

タブとスペースは混ぜない

❌ 悪い例

ある行は「タブ」
別の行は「スペース」

👉 見た目が同じでも エラーになる

⭕ 良い設定
スペース4つで統一

VS Code は自動で守ってくれる

「:(コロン)」を付けるのはどんな時?

**「これからブロックが始まります」**という合図です。

コロンが必要な文

if
elif
else
for
while
def
class
try
except
with

例:def hello(): print(“Hello”)

まとめ(超重要ポイント)

項目 ルール
空白 読みやすさ重視
コメント # 以降は無視
インデント 意味を持つ(最重要)
幅 スペース4つ
コロン ブロック開始の合図

覚え方(初心者向け)

「Pythonは見た目が命」
「インデント=カッコの代わり」

ここを理解できると、
Pythonのエラー原因が一気に分かるようになります。