6章 データの型と変数
6.1 プログラムのデータを扱う
では、**「データ(値)の型とは何か?」**を
超初心者向けに、Pythonを例に説明します。
データ(値)の型とは?
一言で言うと
👉 **「その値が何として扱われるかの種類」**です。
人間で言えば
数字なのか
文字なのか
真偽(はい/いいえ)なのか
を区別するための ラベル です。
なぜ型が必要?
コンピュータは
「10」と「”10″」の違いが分からないと困ります。
| 表記 | 人間の感覚 | コンピュータ |
|---|---|---|
10 |
数字 | 計算できる |
"10" |
文字 | 計算できない |
👉 型が違うと、できることが変わる
Pythonの代表的なデータ型
① 数値型(数字)
a = 10 # int(整数)
b = 3.14 # float(小数)
int:整数
float:小数
② 文字列型(文字)
s = “Hello”
t = ‘Python’
文章
単語
数字の見た目でも “123” は文字
③ 真偽値型(True / False)
flag = True
True(真)
False(偽)
条件判断に使う
④ リスト型(複数の値)
numbers = [1, 2, 3]
names = [“太郎”, “花子”]
複数のデータをまとめる箱
⑤ 辞書型(名前付きデータ)
person = {“name”: “太郎”, “age”: 20}
「項目名:値」のセット
型を確認する方法
x = 10
print(type(x))
<class ‘int’>
型が違うとエラーになる例
a = “10”
b = 5
print(a + b)
❌ エラー
👉 文字と数字は直接足せない
型を変換する(重要)
文字 → 数字
n = int(“10”)
数字 → 文字
s = str(10)
input() は必ず文字列になる
x = input(“入力してください:”)
print(type(x))
👉 結果は必ず str
数字として使うなら👇
n = int(input(“数字を入力:”))
Pythonの特徴(安心ポイント)
Pythonは 自動で型を管理する(動的型付け)
型を自分で宣言しなくてよい
x = 10
x = “Hello” # 上書きOK
まとめ(ここだけ覚えればOK)
| 型 | 例 | 役割 |
|---|---|---|
| int | 10 | 整数 |
| float | 3.14 | 小数 |
| str | “abc” | 文字 |
| bool | True | 真偽 |
| list | [1,2] | 複数 |
| dict | {“a”:1} | 名前付き |
6.2 データに名前を付けて取り扱う
では、「変数とは?」をPython初心者向けに、できるだけ直感的に説明します。
変数とは何か?
一言で言うと
👉 **「値を入れておくための名前付きの箱」**です。
なぜ変数が必要?
プログラムでは
数字
文字
計算結果
などを あとで使い回したい ことがよくあります。
そのために
👉 値に名前を付けて保存する仕組み
それが「変数」です。
Pythonでの変数の基本
x = 10
これは次の意味です。
x …… 変数名(箱の名前)
= …… 代入(右の値を左に入れる)
10 …… 値
👉 「x に 10 を入れる」
変数を使う例
x = 10
y = 5
print(x + y)
15
x と y の中身を取り出して計算している
文字列も変数に入れられる
name = “太郎”
print(name)
太郎
👉 変数には
数字・文字・真偽値・リストなど何でも入る
変数の中身は変更できる
x = 10
x = 20
print(x)
20
👉 後から上書き可能
👉 これが「変数(変わる数)」と呼ばれる理由
Pythonでは型を書かなくていい(重要)
x = 10 # 数字
x = "Hello" # 文字
👉 Pythonは
自動で型を判断する言語(動的型付け)
変数名のルール(必須)
⭕ OK
score = 100
user_name = “abc”
❌ NG
1score = 100 # 数字から始まる
user-name = “” # – は使えない
ルールまとめ
英字 or _ で始める
空白は使えない
日本語は使えるが非推奨
大文字と小文字は区別される
よくある初心者の勘違い
❌ 数学の「=」と同じと思う
⭕ 「代入」
x = x + 1
👉
右の x + 1 を計算
結果を左の x に入れる
input() と変数
name = input(“名前を入力:”)
print(name)
👉 入力された文字が
変数 name に入る
まとめ(ここだけ覚えればOK)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 変数 | 値を入れる箱 |
| = | 代入 |
| 中身 | 後から変更可能 |
| Python | 型を書かなくてよい |
6.3 ユーザーからの入力を受け取る
では、**「キーボードからデータを入力させる方法」**を
Python初心者向けに、段階的に説明します。
キーボード入力の基本:input()
Pythonでは、キーボード入力は input() 関数を使います。
基本形
input()
👉 実行すると
入力待ち状態になり、Enterキーが押されるまで止まります。
入力した内容を変数に入れる(重要)
name = input()
print(name)
実行例
太郎
太郎
👉
入力した文字がそのまま変数 name に入る
メッセージを表示して入力させる
name = input(“名前を入力してください:”)
print(name)
👉 input(“文字”)
→ その文字が 入力案内として表示される
input() の正体(超重要)
実はこういう型です
x = input(“入力:”)
print(type(x))
<class ‘str’>
👉 input() の結果は必ず「文字列(str)」
数字を入力したい場合(必須知識)
❌ 間違い例
age = input(“年齢を入力:”)
print(age + 1) # エラー
👉 理由
age は 文字列だから
⭕ 正しい例(int に変換)
age = int(input(“年齢を入力:”))
print(age + 1)
小数を入力したい場合
price = float(input(“価格を入力:”))
print(price * 1.1)
入力ミスに備える(発展)
入力が数字でないとエラーになる
ValueError: invalid literal for int()
エラーを防ぐ簡単な方法
s = input(“数字を入力:”)
if s.isdigit():
n = int(s)
print(n)
else:
print(“数字を入力してください”)
Enterキーを押すまで画面を閉じない方法(Windows)
input(“Enterキーを押して終了します…”)
👉 ダブルクリック実行時に必須
まとめ(ここだけ覚えればOK)
| 内容 | 書き方 |
|---|---|
| 入力 | input() |
| 入力+案内 | input("文字") |
| 数字入力 | int(input()) |
| 小数入力 | float(input()) |
| 入力結果 | 必ず文字列 |
覚え方(初心者向け)
「inputは文字列」
「数字にしたければ変換」
ここを理解すると、
Pythonで「対話するプログラム」が書けるようになります